それはちょうどランナーズハイの状態にとても似ています。
自分で意識することなく、心身がリラックスでき気分が良くなる。この状態をコントロールできたら毎日がもっと楽しくラクな生活が送れるはず。
なんと最近発見された内在性カンナビノイドシステムのおかげで、それが実現可能になるということがわかったのです。
内因性カンナビノイド
科学者が大麻の影響に関する研究を始め、初めて分離され製品かされるようになった神経伝達物質CBDとそれに対して作用する受容体は、元から人間の体内にもぎっしり詰まっています。
カンナビノイドは、人々(昆虫を除く他のすべての動物)や植物に見られる化学物質の一種です。
人間の体内組織は内在性カンナビノイドを産生し、植物の中でも特に大麻が植物性カンナビノイドを豊富に産生しています。
内在性カンナビノイド系を構成する生物学的ネットワークは、ストレス反応、疼痛管理、食欲調節などを含むあらゆる体内機能の必須過程で不可欠な存在です。
そして、大麻植物に存在する植物性カンナビノイドは、我々自身の組織によって生産されるものと非常によく似ています。
それは同じ受容体に作用するので、THCやCBDのような大麻化合物は、脳と体内間の神経伝達を促進するといった反応を引き起こすことができるのです。
これが近年解明された、人間と植物界の間の不思議な関係です。
自分でナチュラルハイが作れる?
その効果は、マリファナ入りブラウニーのようには劇的なものではありませんが、人体は定期的に天然のカンナビノイドで栄養補給ができます。
アナンダミドは、THCと密接に関連していて同じ受容体に結合します。
それは「ランナーズハイ」として知られているような状態で、あらゆる種類の「楽しい」と感じる神経学的反応に関連しています。
これに関する研究結果は、「性的応答サイクルの一部としての内在性カンナビノイド放出の正確な役割およびこの発見の生物学的意義をさらに研究すべきである」と結論付けられていて、今でも更なる研究が続けられています。
海外では、すでにこの効果を求めてCBDで精神状態をコントロールする人も増え、大麻から受けられる恩恵として代表的なTHCの効果を、CBDで長持ちさせたり打ち消したりと調整に用いている人がほとんどです。
CBDコネクション
構造化されたプライベートタイムは実際に存在します。
カラダは元から備わっているの内在性カンナビノイドを調整することによって、喜怒哀楽がコントロールされます。
ということは、自分自身でかなり素晴らしいと思えるところまで、持っていくことができるというわけなのです。
CBDの力を借りて、こういった楽しい効果を高めるためにできることとは、どういった作用なのでしょうか?
植物の知恵を人のカラダに応用することで、通常のオーガズムよりも多くの心理的メリットを得ることが簡単に可能になるといいます。
CBDでナチュラルハイが得られる仕組み
CBDは、自然発生する2-AG(脳内マリファナ類似物質)の分解を制限することによって、2-AGレベルを高めるのに役立ちます。
CBDの気化摂取は急速にストレスを和らげることで、気分を引き上げることができます。
カラダが激しく緊張していたり、凝って痛みを伴っている状態ではとてもそんな気分にはなりませんよね?
神経伝達反応が促進されると、日々のストレスから解放するよう脳に信号が送られやすくなるのです。
精神的に「ハイ」になるのではなく、心身ともにリラックスすることで気持ちよく過ごせるようになったり、やる気が自然と起きるような高揚感がキープできるということです。
気分のアップダウンの重要性を考えたとき、私たちの頭脳が植物に見られるカンナビノイドと非常に密接に関連しているという事実は、とても画期的な発見で、うつ症状や不安症や、自閉症患者にとっての強い味方となります。
実際に、CBDでうつ症状が改善した私自身の人体実験結果をもってしても、海外でもすでに処方薬として使用されているという事実を目の当たりにしても、日本で理解されるまでには、少し時間がかかるかもしれません。
それでも私は、自身のカラダで抗うつ剤の副作用を痛いほど経験しているからこそ、このCBDの効果がどれだけ素晴らしいものなのかということが実感できています。
参考文献
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