従来の治療法に全く反応しない子を持つ親が、コロラド州に移住して治療を受けるケースは年々増えています。それは、自国で違法とされている大麻製剤が、CBDやTHCといった単一化合物より優れているからなのです。
今回の記事ではその医療効果について詳しくお伝えします。
テキサス州ではCBDアイスクリームを購入できます。カンナビジオールは今そのくらい流行っています。
CBDを含むカプセル、チンキ剤、軟膏、オイルはオンラインで簡単に購入できますし、去年の12月に制定された大麻農法によってちゃんと合法にもなっています。
それは、カンナビジオールが癌、糖尿病、頭部外傷、慢性疼痛、神経変性疾患、鬱病、不安神経症などの治療に非常に呼応か的だということが研究結果によって示されているからです。
実際、カンナビジオールの科学的理解を深めることを目的とした非営利団体であるProject CBDは、「CBDは医療、THCはレクリエーションである」という誤解を解決。
それどころか、CBDとTHCを組み合わせると、少量でも大麻薬の効能を高めることができるという研究結果を次々と発表しています。
もともと、大麻は現在よりもはるかに少ないTHCと多くのCBDを含んでいました。しかし、時間が経つにつれ、ブリーダーはこれまで以上に強力な効き目の大麻株を産出してきました。それが、地下市場で最高の価格になるからです。
しかし、品種改良などしていない時代でも’’薬’’として使われ、THCとCBDをもともと自然に一緒に摂取していて、本能的に効果があると理解をしていたのでしょう。
プロジェクトCBDは、2009年に設立されました。
組織の創設者達は、THCとは異なり、CBDの医学的有効性の証拠はあるが、実際の医療大麻患者に届けるラインが整っていないと理解し、カリフォルニアにある大麻研究所とCBDに富んだ株をいくつか特定し、生産者、研究者、そして患者がわかるようにしたのです。
プロジェクトCBDの調査によると、「CBDには医療メリットを求める人が多い」と言います。でも実際は、THC豊富な「The High Causer」にも素晴らしい治療特性があります。
カンナビノイド、テルペン、フラボノイドの複雑な混合が相乗的に相互作用して、互いの治療効果を高めるため、植物全体を使った大麻製剤が単一化合物より優れているのです。
・サンフランシスコのカリフォルニアパシフィックメディカルセンターで行われた研究では、THCとCBDを組み合わせると、どちらの化合物単独よりも、強力な抗腫瘍効果が得られることがわかりました。
・2010年の研究で、難治性の癌関連疼痛をもつ患者にも、THCとCBDを組み合わせた薬が純粋なTHC抽出物よりも著しく良好な改善が見られると報告されています。
・Journal of Psychopharmacologyの2012年の研究では、CBDがTHC誘発性妄想症状および海馬依存性記憶障害を抑制することが実証されました。
プロジェクトCBDによると薬としての大麻の成功は、その精神活性特性を管理することに依存しているといいます。
目標は、人がちょうど快適になるくらいのTHC量で、一貫性のあるCBD豊富な大麻治療を施すことだそうです。
例えば、低用量のTHC(1 mg /日)の経口投与は、動脈硬化症状を持つ動物モデルにおいて「疾患進行の有意な抑制」をもたらしますが、この時の線量はTHCの向精神作用が発生する線量よりも低いそうで、個人の定量を見つけるには個別の調剤が必要という考えです。
CBDは基本的にTHCがCB1受容体に結合する能力を阻害しているため、CBDの存在がTHC含有製品の精神活性に大きく影響を与えます。
そして、THCとCBDは薬理学的特性が異なりますが、どちらも似たような生理学的効果を持ち、異なるメカニズムで作用するのです。
要するに、両方の化合物には鎮痛作用と抗炎症作用がありますが異なるメカニズムを通して作用するので、1度に2つの方法で治療していることになり、結果を高めることができるという原理。
まだ、日本では合法化されていないTHCや大麻製剤。この治療が必要な方は、諦めずぜひ海外での治療をお勧めしますが、単純に『合法なCBDだけで効果を感じたい!!』という人は、生姜やラベンダーなど他の野菜やハーブと効果を合わせて摂取してみてください。植物自体が持つ効果がお互いに引き出され、より効率的に体感できるはずですよ。
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