CBDや大麻製品が増える中で、口径摂取と蒸気を気化させるVAPEでの成分摂取はどちらが効率的なのか気になりますよね?
研究者たちは、ジョイント(大麻タバコ)を燃焼させることによってもたらされる効果や蒸気で摂取した時の効果を比較しています。
今日はそのどちらが有効なのか研究結果を踏まえてお伝えします。
大麻やCBDの気化器(VAPE)と専用カートリッジの人気は高まり続けており、売上は2018年から2019年までに50%近くも伸びると予測されています。
Vapingは喫煙とは異なる体感をもたらしますが、その違いを数値化するのは容易ではないようです。(体験するのがいちばん解るのですが)
それでも、科学者たちが研究を進める中で、蒸気を吸うことは実際に喫煙よりも強力な効果を得るということを発見しました。
消費者の大麻消費を調べたJAMAの調査によると、大麻やCBD成分を気化させた人は、同じ用量を喫煙した人よりも顕著な効果を経験しているとのこと。
さらに、その効果は投与量とともに増加し、一部の消費者は、少量の気化で大量の喫煙時と同等の効果が得られると実感しています。
研究者はこの研究には限界があることを認めながらも、その結論を次のように述べています。「驚くべきことに、喫煙と気化吸引の等量の効果の違いの大きさが発見されている」
こう述べたのは、John Hopkins大学の研究員であるTory Spindle。Vapingはすべての消費者にとって「劇的に異なる効果と体感を生み出す可能性がある」と言っています。
より効率的な成分摂取
以前の研究では、気化吸引が喫煙よりも効率的なTHCやCBD送達方法であることを示していおり、研究者らは2回の投与で結果に対するその影響を調べ、比較することを試みました。 研究者は、ホプキンスの行動薬理学研究ユニットで、2016年6月から2017年1月の間に研究を実施。
調査対象は、27歳の男性9人と女性8人で、調査前に大麻やCBDを消費せずに13ヵ月経過していることを確認しています。
さらに、研究者は、大麻やCBDを摂取する前に参加者に6回の試験用量(3回の気化吸引と3回の喫煙)を摂取させてから8時間後に10ポイント形式で評価しました。
「この2つの条件で投与量をより適切に制御することができました」とSpindle氏は述べています。この研究方法は滴定された線量、または慎重に計算された個々の線量を考慮に入れています。
気化した効果の測定結果
成分の影響の測定方法として、研究者はDrug Effect Questionnaireと3つのコンピュータ化されたタスク、Digit Symbol Substitution Task、Divided Attention TaskとPaced Auditory Serial Addition Taskを適用しています。これらのタスクは、「大麻やCBDの自己管理によって激しく影響を受けることや、職場でのパフォーマンスまたは自動車運転への影響を表すことが以前に実証されている」ことから選択されたそうです。
蒸気を吸った時と喫煙したときの17人の参加者の結果を比較した際、25mgのTHCとCBD用量で統計的に有意な差を見出しました。
蒸気を吸うことによって、多くの成分の影響を体感し、リラックス感や高揚感も喫煙時より多く経験したそうです。
結果は低用量でも同様。 10mgのTHCでは、平均的な薬効スコアで測定したところ、気化した大麻成分は「適度に」リラックス感をもたらし、喫煙との差を示しました。
「どちらの吸入法でも、10mgと25mgの投与量における薬物効果の評価の平均ピーク変化は大きかった」と解説。
「一部の大麻使用者は、比較的低いTHCやCBD投与量で顕著に成分の影響が生じる可能性がある。したがって、これらのデータは、小売大麻製品の規制および大麻使用を開始する個人単位で考慮されるべきである」とのこと。
常用者は少量でも効果を感じるけれど、初心者が効かないからといって急に量を増やすことは好ましくないということですね。
この研究で投与された大麻には13%のTHC(および3%のCBDと0.8%のカンナビノール)が含まれていたそうです。
ディスペンサリーで入手できる製品は通常、これらの研究用量よりもTHCやCBDは豊富に含まれています。
THCに対して高い許容度を持つ通常の大麻消費者に関しても、この結果は適用できます。精神的な効果は、その先入観によって変化することがありますが、投与された成分によって人体が受けている効果は同じなのです。
気化することで、喫煙時に含まれるタールを体内に取り込むこともなく、成分のみを有効的に摂取できるという利点もあります。
こういった研究を進めていき、今後は「投与ガイドライン、大麻方針や規制、ならびに急性大麻中毒を検出するための手順を知らせる可能性がある」と研究者たちは述べています。
さらに、この研究の著者であるRyan Vandreyは、 Hopkins School of Medicineによって発行されたニュースでこう述べています。
「慢性気管支炎のリスクがあるかどうかなど、蒸気療法の長期的影響についてはまだ完全には把握できていません。ですが、気化摂取は喫煙よりも安全で有効であるのは明らかです。」
「THCやCBDはそれほど長く血中にとどまらない」とスピンドルは言います。
「血中濃度レベルは、効果を感じ終わる前にベースラインに戻る」という発表もしています。
だからこそ、余計な成分を体内に取り込む喫煙や効き目に時間を有する経口摂取よりも、早くて効率的に成分のみを摂取できる気化吸引が効果的だということです。
また、少量で効果があるという点でも経済的に使用できると言えるでしょう。
今後も、CBDや大麻が解禁になったアメリカやカナダでの研究結果による効果の裏付けはどんどん増えていくでしょう。
その結果を考慮するといっていた厚労省に、そろそろ再度意見を聞いてもいい頃でしょうか。
日本の現在の見解も気になるので、またこちらでお知らせしていこうと思います。
0コメント