今年になって一気に大麻解禁が加速した世界各国に比べて、明らかに対応も認識も遅れをとっている日本。
大麻に関して医療面でもビジネスにおいても全くついていけず、誰も何もしようとしない状態。今年の世界情勢を受け、対応を強いられているはず。
とても先進国とは言えないポジションに成り下がってしまった日本の大麻に対する認識を見てみましょう。
こちらは、FaceBookで公開されている動画の大麻説明で、結構最近アップロードされたもの。
若い子たちも興味を持ち始めているようですが、今になって知識はこの程度。これすら知らずに全く見直されてこなかったアメリカの言い成りになって制定された古い法律を信じ『大麻は悪』と、いまだに思っている大人がほとんどです。
つい70年前までは日本でも普通に栽培されていましたが、燃料や衣服、食料にもなる大麻は石油産業と競合するという理由から廃止になりました。
政府の利益目的の情報操作。
他の麻薬は医師が処方する抗生剤などに微量が含まれていますが、大麻はそれすら許されなかったのは、そういった理由があるからなのです。
上手くいき続けている日本の洗脳
いまだに厚労省のホームページは、書き換えられることがなく、そのせいで日本のメディアは大麻に関する情報公開を嫌っているそうです。
今年の10/17、カナダでの大麻解禁が報じられる中、日本臨床カンナビノイド学会が、医療大麻に関するアンケートを出版社 215 社に対して実施。
調査結果を12/14プレスリリースにて発表しています。
返答は 21 社、そのうち有効回答は 15、回答辞退が6社という、かなり消極的な姿勢な様。
回答率は10%にも満たず、国内の出版メディアは大麻について保守的な立場だということが手に取るようにわかりますね。
得られた意見の中には、
・『大麻の有害性を危惧しているので極めて慎重に扱われるべきである』
・『日本では理解が得られないのではないか』
など、大麻の研究や利用に対して古い疑問を持つものや
・『臨床試験が進めば良い』
・『漢方薬として使用されていたのだからCBDオイルなどの成分の研究だけでなく大麻全草での効用の研究ができると良い』
など、大麻の医療利用に期待する声も。
アンケートの詳細
回答者:男性 11 名、女性 4 名
年代:20 代1 名、40 代 5名、50 代 5 名、60 代以上4 名
出身学部:医療系(医学/歯学/薬学/保健/看護/福祉) 2 名
医療系以外の理系(理工、情報、農学、環境等) 5 名
社会科学(経済、商、経営、法、政治、社会、政策等) 4 名
人文科学(文、外国語、国際、家政、教育等) 4 名
1、「カンナビノイド成分の医療利用または大麻草に医療利用について海外で取り組まれていることを知っていますか」
「はい、とてもよく知っています」 3 名
「はい、少し知っています」 9 名
「いいえ、あまり知りません」 3 名
「全く知りません」 0 名
2、「2018 年 6 月から WHO(世界保健機構)の専門委員会で大麻植物及びその関連物質が科学的評価の議論となっており、11 月に再度審議され、2019 年 3 月に国連麻薬委員会で一定の結論が出る予定であるが、大麻植物が WHO で審議されていることについてあなたは知っていますか」
「はい、とてもよく知っています」 1 名
「はい、少し知っています」 5 名
「いいえ、あまり知りません」 8 名
「いいえ、全く知りません」 1 名
3、「海外では約30か国・地域で規制緩和されてカンナビノイドを医療利用できる一方、日本は、大麻取締法によってカンナビノイド医薬品の輸入が禁止され、ヒト臨床試験が一切認められていません。このような状況下、日本の規制は今後どのようにすべきだと思いますか」
「現状のままでよいと思います。
ヘロインと大麻草が同じ危険度であり、医療利用を認めない」 2名
「まずは臨床試験などの研究を認めるべきだと思います」 7 名
「海外で有効性が確認されている適用疾患については、医療利用
をすぐに認めるべきだと思います」 2 名
「将来的には医療利用だけでなく、カナダのように娯楽利用を認め、
タバコやお酒と同じような合法管理体制にすべきだと思います」 3 名
「よくわかりません」 1 名
4、「貴社の今までの出版書物で、カンナビノイド/大麻に関する情報を紹介したことはありますか」
「はい、あります」 3 名
「いいえ、ありません」 12 名。
5、「今後、カンナビノイド/大麻について紹介したいテーマですか」
「はい、紹介したいです」 3 名
「いいえ、紹介できません」 1 名
「よくわかりません。どちらともいえません」 11名
日本の大麻取締法(1948年制定):
大麻取締法による規制によって、製薬会社がつくるカンナビノイド医薬品及びハーブ(薬草)利用としての医療用大麻のどちらも違法であり、臨床試験の研究目的ですら認められていない。
(参照:一般社団法人日本薬用植物研究推進協会)
こんな保守的な意見の国民がどの国にいるでしょう?
みなさん、人と違う意見を持ってバッシングを受けることが怖いのです。
アメリカでもカナダでも違法物でしたが、患者さんやその国の国民はみんな一人一人しっかりとして意見を持ち、自分の体験をもとに抗議した結果やっと合法になったのです。
元々違法になったのも、アメリカの指示。今回合法化されるのもGHQが指示を出せばすぐ対応せざるおえないのではないでしょうか。
その時が迫っているのか、以前は快く対応してくれた厚労省の担当者も電話にすら出なくなってしまいました。
今回合法化されたら、今まで日本の政府が嘘だらけだったことがバレてしまいますし、アメリカがとった対応と同様、今までの大麻による逮捕履歴を抹消したりと、かなり大掛かりな調整の必要が出てきますが、その経済効果や医療効果に比べれば、大した手間ではないと思います。
日本の対応はいつになるのか?
国の発展のためにも必要な対応といっても過言ではないでしょう。
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