National Design Award受賞者である、スコット・ウィルソン氏がトップ・カナビス・カンパニー(Chief Experience Officer)に入社。
Cresco Labsは、アメリカ最大の統合型マルチ州大麻事業者の1つです。そのCXOとして、ウィルソンを起用。元NIKEのクリエイティブディレクターを自社ブランドの最高責任者として引き抜いた意図とは?!
スコット・ウィルソン
元Nikeクリエイティブディレクターのスコット・ウィルソンは、IDEO、Thomson Consumer Electronics、Fortune Brands、Motorolaなどの多くのトップ企業のデザインリーダーとしても活躍。
彼の作品は、スミソニアン・クーパー・ヒューイット・ナショナル・デザイン・プロダクト・デザイン賞(2012年)など、数々の国際デザイン賞を受賞しています。
スコットはID Magazineのトップ40、TIME MagazineのStyle + Design100、Fast CompanyのDesign Masters of WIRED Magazineに登場し、アメリカで最も影響力のある50人のデザイナーの1人に選ばれています。2007年には、Microsoft、Xbox、Logitech、Dell、Nike、Adidas、Coalesseなどの顧客にサービスを提供する製品開発・ブランドインキュベーション会社のMNMLを設立。
Cresco Labs、LLCについて
シカゴに拠点を置くCresco Labs。
経験豊かな経営資本と、実績のある成長戦略を通じ、アメリカの大麻産業を活性化するリーダー的存在となっています。
6つの州(イリノイ州、オハイオ州、ペンシルバニア州、ネバダ州、カリフォルニア州、アリゾナ州)で事業を展開している高級大麻のプロセッサーおよび小売業者であるCrescoは、需要の大きさ、供給制約、参入障壁が高い市場に参入することに対しての戦略を非常に重要視しています。
市場投入までの7ヶ月間で大麻栽培面積を拡大するため、Crescoが競争上の優位になるのは明確。その実績は、すべての消費者に合わせたブランド戦略、デイリーユーズな大麻、医薬品に焦点を絞っています。
さらに、同社の扱う食品部門は、James Beard受賞歴のあるペストリーシェフのMindy Segalが監修するといった力の入れ具合です。
(Cresco Labsについての詳細はこちらcrescolabs.com)
大麻ブランド確立のためのデザインの必要性
スコットは何十年もの間「消費者体験」をデザインしてきました。
デザインは、今まで全く規制されず混乱していた大麻ソリューションを通じ、効果的な代替治療方法(大麻)の選択を決めたばかりで、まだ知識のない消費者を導き、刺激し、購入するための強力で大切なツールです。
それは、CXO ScottやCrescoにとってもすばらしい資産となり、大麻産業の革命役としても一役買うでしょう。Scottのアイデアや思考によって、マリファナの消費者に対して今までになかった世界からの視点で商品を提供できると考えているようです。
ウィルソン氏は、Cresco Labsの全体のブランド化が必要な部分の修正を監督するだけではなく、製品戦略、デザイン、パッケージング、小売、デジタル、商品形態、将来のブランド設計などの新しいベンチャー企業にとって大きな役割を担う部分を、今までの経験とコラボレーションできるはずですよね。
彼は今後、10年以上前に設立したデザインスタジオMNMLとこの役職を兼任していきます。
ウィルソンの役割は、賞を受賞したデザインチームやエンジニアリングチーム、さらに彼のネットワーク上の優れたクリエイティブな人材を活用し、Crescoのミッションを加速することにあります。
この就任により業界最高レベルの製品を開発していくことになるでしょう。
スコットの意気込み
『大麻産業参入の初期段階では、戦略的なデザインと世界的な製品開発によって、代替的な救済を求める人に思いやりのある経験を定義したり、それを開発、商品化することが非常に重要です。
医療大麻が提供できる安全で副作用のない健康管理は、非常に有望な産業分野となっています。
新しい消費者カテゴリーの初めにデザイン戦略を組み込むことで、関係するすべての人々の成果を大幅に改善することができるでしょう。
私は消費者、生活習慣、医療製品の設計と開発においての私の実績と経験を活用して、医療業界・嗜好用の市場の両方で、この業界におけるユーザーたちに影響を与え、製品や流通を高めることを楽しみにしています。』とスコット自らもこう述べています。
有名人を広告に起用したり、著名人が自らディスペンサリーを開くこともありますが、今回のデザイナー起用は業界でも初の試み。
一流企業を数多く手がけてきたデザイナーを重役に迎え、経営戦略から関わらせるということ、そこのポストにつくということで、大麻ビジネスの発展の可能性は、ナイキや他のブランド以上に見込めるということが証明されたようなもの。
今のままでも十分素敵なパッケージですが、今後の成長が気になりますね。
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