「大麻」と「癌治療」は、海外ではすでに密接です。
この考えは科学的研究結果によってしっかりと裏付けられ、癌や疼痛、吐き気、食欲不振といった関連症状の治療に大麻を支持する患者が増え続けています。
そんな中でも、大麻が合法化になったにも関わらずまだ患者に大麻を処方するのを躊躇する医師も。 このため、医師に隠れて大麻を使用するケースもあるようです。
ところで化学療法と大麻の併用は特に問題ないのでしょうか?
大麻で癌を治療してきた医師のインタビューと一緒にお伝えします。
癌患者の2018年の調査によると、8人に1人の患者が癌の症状を治療するために大麻を使用していると報告。
同じ研究で、「大麻は他の薬と干渉する」という声明に同意した患者はわずか15%にすぎませんでした。
大麻を推奨する医者、ジョセフ・ロサド博士によると、大麻はすべての化学療法薬を含む、肝臓を通して処理されるすべての薬と相互作用するといいます。
Rosado博士は400人近くの癌患者を大麻薬で治療した名医です。
>>大麻は化学療法薬とどのように相互作用しますか?
THCやCBDなどのカンナビノイドが経口摂取されると、肝臓のシトクロムP450(CYP)酵素によって処理される他の薬と相互作用します。
この相互作用により、他の薬物のレベルが上昇したり下降したりします。
摂取方法は、吸入を推奨しています。
「吸収率の問題です」と彼は言います。
「大麻を吸入すると、肺の中のガスが交換されて3〜5分以内に薬の100%が吸収されます。 カンナビノイドは赤血球に直接結合し、すぐ血流に入って効いてくれます。 」
「肝臓を通過してカンナビノイドの成分レベルを下げてしまうような摂取方法ではもったいない」とのこと。
>>大麻を吸入できない患者は?
Rosado博士は、化学療法で治療中の患者は、決して経口または舌下から摂取する大麻製品を使用するべきではないと言います。
危険な相互作用を避けるために、食用大麻は治療の1.5〜2時間前後も禁止なのだそう。
肝癌の治療を受けているときにも食用大麻は好ましくないとのこと。
化学療法によって引き起こされる毒性はもちろんのこと、肝臓癌は肝臓の大麻代謝能力を大幅に低下させることから影響が大き過ぎるようです。
>>大麻は癌を治療できますか?
患者が大麻を吸引できない場合は、大麻芽から作られる低温茶を処方します。
医療大麻を服用していることは、いかなるときも主治医に開示すること。
一部のがんでは、大麻使用によるさらなる監視が必要だったり。
他にも、THCはエストロゲンレベルに影響を与える可能性もあり、医師はホルモン産生がん(卵巣がん、乳がん、前立腺がん、精巣がんなど)を患っていて大麻を使用している患者には、特にエストロゲンレベルに注意を払わねばなりません。
疾患と薬の相互作用をよく理解した上で、良い相乗効果が生み出せるように使いましょう♫
0コメント