子宮内膜症は、原因がまだよく解明されていない疾患で、女性の月経周期に深刻かつ慢性的な痛みを引き起こします。 今の段階では治療法も限られています。
それが今、大麻やCBDといったカンナビノイドの力によって治癒している患者が出てきているとのこと。
今日は、その女性を悩ませる疾患にCBDがどう効くのか解説します!
科学者たちは、400人を超えるオーストラリア人女性を調査。
大麻、CBD、食事などに焦点を当て、その変化を報告しています。
残念なことに、症状を管理するために大半の女性がアルコールを使用していました。
アルコールで自己治療すると慢性炎症が促進され、痛みや疲労感が悪化します。
これは、いまだに大麻が違法な国で、大麻をアルコールのように扱えないことがどれだけ不便かを意味していますね。
疾患に愛する治療法が限られてしまい、悪化するしか手がないのです。
大麻と子宮内膜症
海外では、子宮内膜症、月経痛、その他の婦人科の合併症を治療するために大麻とCBDが処方されています。
過去数十年間で、THCとCBDはほとんど副作用もなく効果的な治療法であることが示されてきました。
科学者がこれらの大麻化合物の研究に熱心に取り組んでいる1つの理由は、身体に元から備わっている、内在性カンナビノイド系が女性の生殖管の健康に不可欠であるという最近の発見からです。
神経伝達物質の不均衡が、子宮内膜症を含む生殖合併症の原因となりますが、植物性カンナビノイドのサプリメントや局所薬(軟膏など)、坐薬や気化吸収を使用すると、その不均衡に大きな改善がみられます。
カンナビノイドは細胞増殖を停止させる
通常、体は異常な細胞の増殖を防ぎ、疾患になる前に破壊する役割(アポトーシス)を持っていますが、アポトーシスは子宮内膜症になると損なわれてしまいます。
内在性カンナビノイドはアポトーシスと細胞増殖の停止に関与しています。
こういった効果は癌治療にも使われています。
特定のカンナビノイド受容体がTHCやCBDによって活性化されると、癌細胞の増殖を防ぐことができます。これはマウスによる研究でも証明されています。
CBDが細胞遊走を防止
子宮内膜症を一度除去しても頻繁に再発することも問題でしたが、科学者たちは最近、内在性カンナビノイドが細胞遊走の調節に関与していることも発見。
CBDのような分子が、GPR18受容体の活性化を遮断することによって、子宮内膜細胞が遊走するのを止められることがわかったのです。
しかし、この受容体を活性化するTHCのような分子は潜在的に細胞遊走を増加させる可能性があります。
これは、THCを自己治療として使用するなら、その効果をCBDで相殺できるような投与量を設定する必要があります。
CBDと痛みの抑制効果
腹部は、非常に高密度の神経を含んでいるため激しい痛みを伴う形態の子宮内膜症に苦しんでいる女性が多いのも事実です。
内在性カンナビノイドは神経の成長を調節し、CB1受容体が子宮内膜症を発症する神経に作用してくれます。 CBDがこの受容体の活性を妨ぐため、痛みが軽減するという仕組みです。
Advilのような副作用がない理由
Advilのような抗生剤は、子宮内膜症に対して最もよく処方されている治療法の1つです。この種の薬は、炎症に寄与する酵素CO-X2を阻害することによって効果を発揮します。
ですが、他の酵素(COX-1など)も阻害するため、血液濃度を薄くし、胃腸に対しても消化不良などの副作用を引き起こします。
CBDの抗炎症作用は、COX-2を特異的に阻害しますがCOX-1には影響がないため、これらの副作用がないといった仕組みになっています。
カンナビノイドは過活動免疫系を鎮静させる
免疫系のキラー細胞(マクロファージ)には、体内の多数の内在性カンナビノイド受容体(CB2)が含まれます。 これが活性化されると、炎症性タンパク質(サイトカイン)を放出します。
子宮内膜症の人は、炎症性毒素に対して過敏症になっています。THCとCBDはCB2受容体をそれぞれ違った方法で活性化するのです。これは、過剰な免疫系によって引き起こされる制御不能な炎症にもとても効果的なのです。
子宮内膜症のライフスタイルの変化
科学者たちは、CBDやTHCのようなカンナビノイドが子宮内膜症に影響を与えるさまざまな影響を明らかにしており、海外では医師のアドバイスも受けられます。
それまでは、慎重な自己実験しか治療手段がありませんでした。
多くの女性がすでにセルフケアルーチンにカンナビノイドを取り入れています。
オメガ3脂肪酸、食物繊維、抗酸化物質を積極的に摂取するような食生活とCBDを組み合わせるのが一般的な治療方法となっているのです。
また、疼痛管理のためには鍼治療や瞑想も有効な手段だといいます。
こういった情報や海外の使用レビューを参考に自己治療することが、今最も安全で効率的な改善策となっています。
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