最近になって、肝疾患のための治療選択肢としてCBDの可能性を示す研究が増えてきています。
衰えた肝臓がCBDで本当に改善するのでしょうか?!
肝機能関係の疾患に対する、有効な治療薬となるCBDの効き目を、研究結果に沿ってわかりやすくお伝えします。
肝性脳症は、肝硬変患者に見られる症状です。
脳疾患を除去した後の、肝機能障害患者における神経精神異常の症状として知られています。
Cannabis sativaの非精神活性成分であるカンナビジオール(CBD)は、5‐ヒドロキシトリプタミン受容体(5 ‐ HT 1A)を活性化し、抗炎症特性も持ってい流のですが、それを証明できる研究結果を見てみましょう。
実験的アプローチ
マウスに食塩水とチオアセトアミドのいずれかを注射し、ビヒクルまたはカンナビジオールのいずれかで処置をしました。
神経機能障害および運動機能を、肝不全の誘発後2日・3日後にそれぞれ評価し、その後、組織病理学的分析のために脳と肝臓を取り出し、血漿肝臓酵素の分析のために血液を採取したのです。
別のマウスで、認知機能を8日後に試験し、脳の5-HTレベルを肝不全の誘発後12日目に測定したそうです。
結果
チオアセトアミドを投与したマウスは、神経と認知機能が著しく損なわれ、カンナビジオールによって回復しました。
同様に、運動活性の低下も、カンナビジオールによって部分的に回復したといいます。
アンモニア、ビリルビンおよび肝臓酵素の血漿レベルの上昇と5-HTレベルの上昇は、カンナビジオール投与後に正常化され、脳のアストログリオーシスもやはりカンナビジオール処置後に緩和されたのです!!
この研究結果によってカンナビジオールは、肝機能を回復させ、5-HTレベルを正常化し、そして脳機能も正常化させて脳疾患を改善するということがわかりました。
したがって、カンナビジオールの効果は、肝臓と脳での作用の組み合わせから生じる可能性があるということになります。
『CBDは、炎症、酸化ストレス、脂肪症に関連したアルコール性肝疾患の治療において治療的可能性を持つ。』と発表しています。
これらの結果は非常に有望であり、海外では公式に肝機能障害へのCBD処方がされているのです。
このカンナビジオールの能力は、画期的なものでただ麻痺させる抗生物質とは違い、疾患の根源をなくせるとのこと。
現在も更なる研究が進んでおり、この疾患に対する市販薬の販売も急いでいるそうです。近い将来海外で販売されたら、多くの日本人がそれを求めて発つかもしれませんね。
日本でも是非販売して欲しいと切に願います。
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