ジョイントとVAPE・大麻を気化する理由とは!!

なぜ大麻を燃やす必要があるのか?乾燥大麻やCBD含有大麻の葉っぱをそのまま食べても期待通りの効果は得られません。

植物のTHCやCBD成分から効果を引き出すのに必要なプロセスがあるのです。

今日は、なぜ気化して喫煙するスタイルが有効なのか、その理由をご説明します。

大麻の生物学に関する世界有数の専門家であるEd Rosenthalは、その理由をこう説明しています。

マリファナは、カルボキシル基COOH)が結合したであるTHCAを生成します。

その酸型では、THCはあまり活性がありません。 THCが精神活性になるのはカルボキシル基除去されたときだけです。マリファナがいぶされるとその作用が起き、効果的な成分となったTHCが熱い煙がジョイントやパイプを通って吸い込めるようになるのです。

THCやCBDの体内吸収率は?

NIDAの研究者Richard L. Hawks1982年に実施した、大麻タバコに関する最も初期の研究では、喫煙したときに、大麻タバコのTHC20%が身体に吸収されたとしています。

残りはすべて燃焼副流煙で失われました。

ノースカロライナ大学の精神科の研究者Mario Perez-Reyesによる1990年後半の研究では、THCがたどった経路をより具体的な数字で示しています。

彼は、ジョイントのTHCの20〜37%が吸収できると推定しています。 23〜30%が熱分解による燃焼で失われ、40〜50%が副流煙だったといいます。

これらの初期の研究は、すべてTHCに関するものでした。カンナビジオール(CBD)などの他のカンナビノイドテルペンはまだ広く知られていなかったようです。

平均的にジョイントに、約700mgの大麻の花が含まれている場合、吸収できる平均THCレベルは20%で、140 mgのTHCが摂取できます。

その20〜37%が肺に運ばれるとすると、28〜52 mgのTHCの用量になります。

食用で摂取できるTHC濃度と比べると大差がありますね。オイルも同じ。

気化摂取でない場合、内臓を経由するため胃などで分解されてしまい思うようにTHCが摂取できなくなります。

研究結果と結論

オランダのライデン大学の研究者が2008年に実施した調査では、オランダ保健省向けに医療グレードの大麻を栽培している会社Bedrocanが提供する大麻(17.4%THC)を使用しました。 

700 mgを使ってジョイントを巻き、試しました。

15秒ごと、30秒ごと、そして60秒ごとに2秒間の吸引を4回実施。その後、研究者らは被験者から採血し、血漿THCレベルを測定したところ、予想通り階段状になっていました。

30秒ごとおよび60秒ごとの短い2秒間の吸煙で、1mlあたり約22ナノグラムのTHCがほぼ同じ量発生しました。しかし、15秒ごとに同じ一服をするとTHC摂取量は倍増し、44 ng / mlとなったそうです。

<<ジョイントの結論>>

15秒ごとに吸うと、ジョイントから出るTHC量は高いままでした。これにより、THCの脱カルボキシル化およびデリバリーシステム全体が稼働し続けたことがわかります。ジョイントの燃焼を30秒または60秒間休ませると、その作用は低下。

パソコンを稼働させ続けるのと、またはシャットダウンさせてから再起動させるような違いがあります。

気化器の効果

2007年に、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の先駆的なエイズと医療大麻研究者であるDonald Abramsは、気化器によるTHC摂取の研究を発表しています。

 Abramsは、大麻たばこに代わる安全な代替品として気化器をテストし、より健康であると気づきました。

ジョイントと比較して、気化器(VAPE)は、54%の血中THCレベルを供給しながら、タール一酸化炭素、および他の燃焼副産物の生成が、はるかに少なかったのです。

彼の2007年の研究データもとても興味深いものがあります。

彼は被験者に3つの異なる効力を持つTHCを摂取するよう頼みました。THCが1.7%、3.4%、6.8%の3段階です。

1.7%のTHCを含む大麻を吸うと、80 ng / ml。その2倍(3.4%)では110 ng / ml、そして6.8%では、120 ng / mlが体内吸収されました。

気化器がジョイントと比較してより高いTHC%を摂取できたとしても、被験者の血漿THCレベル同等だったのです。

THC体内吸収率を自己調整?!

これは被験者がある種の自己滴定を行ったことを示唆しています。

喫煙者は、特定の送達システムから所望レベルのTHCを得るために喫煙をしますが、無意識で、より高いTHCの大麻は数回軽く吸引するにとどまり、低いTHCレベルのものは深く吸い込むという自己調整をし、効率的に吸入していたことを意味しています。

「吸入送達システムからの精神活性薬物摂取自己滴定の現象は、タバコ喫煙からのニコチンについては文書化されたものが多くあります。」とAbramsは言います。「しかし私たちの知る限りではマリファナについては報告されていません。」


せっかく体に良いとされるTHCやCBD成分ですから、深くゆっくり吸い込んでたっぷり溜めて、最大限の効果を感じたいですよね?

私たち日本人には手に入りにくいということもあり、吸いすぎるということはなかなかないでしょう。CBDレベルの高いものをたっぷり摂取するようにしましょう!

もちろんいちばん体内吸収効率の良い気化がおすすめです。

real cannabis magazine

日本でも合法扱いとなっている医療大麻CBD。リラックス作用はもちろん、てんかんの治療、抗がん作用まであるカンナビジオール。 海外での評価は大変高くポピュラーですが、日本での認知はまだまだというのが現状。そのCBDの効果や成分について、海外事情も含め最新ニュースをご紹介していきます。shopリニューアル中。Kanaway CBD製品を購入希望の際はcarine.tamaki@gmail.comまで

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