欧米で多くの学者、医師により研究され、その驚くべき効果がつぎつぎと発表されている大麻由来の天然治療薬、CBD。 いま、美容と健康をサポートするポリフェノール(フラボノイド)などが多く含まれる画期的な成分として、たいへん注目を集めています。
今回は、CBDが医療や美容などで活用されている理由と、その美容効果に着目してみました。
大麻の主な成分CBD
近年の研究により、植物の種や根といった様々な部分から400以上の植物性栄養素が確認されています。
その中には、100以上もの精油や生薬などが含まれています。
それらの植物性栄養素の中で一番活力のある化合物が「ヘンプ」であり、これは、私たちの身体の中にも備わっている、カンナビノイド系の栄養素にあたります。
カンナビノイド系の栄養素のCBD(カンナビジオール)に陶酔作用はなく、イライラや不安、吐き気抑制効果、神経防護作用、血圧を抑える作用、鎮痛効果など他にも多くの作用が発見されています。
CBDとTHCは、ヘンプの中でも最も優位なカンナビス系の栄養素であり有益な特性に恵まれた栄養素と言えます。
CBDには、神経細胞のスイッチのON ・OFFの切り替えをスムーズに、正常に促してくれるような感覚があり、それが「リラックス」という体感や「スッキリした気分になる」という感覚をもたらしてくれているのです。
この効果が、現代社会の大きな問題でもある「ストレス」に対して救世主となってくれています。
ストレスに悩む現代人の体内バランスを整えるCBD
人間の体内に備わる身体調整機能=ECS(エンド・カンナビノイド・システム)は、ストレスや加齢に伴う老化、生活習慣の乱れによって、その働きが弱まります。
最近の研究で、この働きを植物性カンナビノイドが補填してくれることが判明。
その中で、麻に含まれるCBD(カンナビジオール)に多くの薬効が認められ、近年、欧米を中心に注目を集めています。
CBDは神経細胞や免疫細胞に働きかけ、ホメオスタシスを正常化する作用があります。
足りないものは増やし、不足な部分を補ってくれます。また、副作用や常習性もなく、体の中のバランスを整えるというとても珍しい成分なのです。
医療の現場では重篤な疾患への効果も認められていますが、40代の女性が悩む更年期に伴った疾患にも有効です。
鎮痛作用や催眠導入効果も多く報告されています。この成分は医薬品ではなく、健康食品という分類になっていて摂取量に決まりはありません。
CBDに含まれる美容成分
CBDには、美容や健康維持に役立つ様々な栄養素が含まれています。
カンナビジオールをはじめとするカンナビノイド類に加えて、私達の身体を構成しているアミノ酸や炭水化物、美容や体力維持に欠かせないビタミン類(B1・B2・B6・D)、重要なエネルギー源となる脂肪酸(オメガ3・オメガ6)、5大栄養素の一つであるミネラル類(鉄・亜鉛・カルシウム・マグネシウム・カリウム)、免疫機能を正常に保つβカロチン、美容面でも注目されるクロロフィル、ポリフェノールの一種であるフラボノイドなど栄養素がとても豊富に含まれているのです。
美容に効果的な使い方
医療効果としては、がんや難治性のてんかんといった疾患の治療に使われていますし、鎮痛剤としても大変効果が得られ、副作用もありません。
リラックス効果もあり、うつ病や不眠症、ADHDなどの治療の改善にも役立てられます。
さらに、CBDが持つ抗炎症作用は、アトピーの炎症改善効果が見られるというレポートもあるほど。
保湿力と浸透力に優れているためこういった効果が得られるのでしょう。
この効果を最大限に活かそうと、CBDオイルを基礎化粧品やエステのマッサージオイルとして使用されるケースがありますが、皮膚や経口摂取による体内吸収率は、皮膚への浸透を待ったり、内臓を経由するという理由から、時間がかかる上に気化摂取で直接肺から吸収する場合の4分の1になってしまうため、効率が悪いのが事実です。
もちろん継続使用による効果はあるのですが、速攻性が欲しい場合は気化摂取が一番効率的です。
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