海外での大麻合法化の流れに乗って、CBDという大麻抽出成分が日本でも話題を呼んでいます。がんやうつ、不安・睡眠障害などに効果があり、難治性のてんかん治療薬として発売も開始されました。
精神作用のないこの成分は、日本でもまだ規制がなく、美容クリームやマッサージオイル、食用オイルや電子タバコ用リキッドとしても販売中で人気があります。
経口摂取や気化摂取などその取り入れ方も様々ですが、今回はなぜ気化摂取が良いのか、効果の仕組みもお伝えします。
CBDとは?
以前こちらのブログ内でもご紹介しておりますが、だいぶ時間が経っているのでもう一度おさらいしてみたいと思います。
現在、国内で販売されているCBD製品は、成熟した大麻草の種と茎を使用して海外で製造されたものがほとんどです。国内の大麻草からでももちろん抽出できますが、元々日本の大麻は海外製ほど効き目が無いのです。
だから国内産は安く、輸入費用がかかる海外ものは高値ということになります。
大麻に含まれるカンナビノイドは、約100種類以上あり、その中でも多く含まれているのがTHCとCBD。
そして精神作用が無い(と言ってもリラックス効果があり多少ふんわりします)のがCBDという成分で、これがうつやてんかん、がん、多発性硬化症、睡眠障害、神経痛、糖尿病などに効果があるとわかってきたのがここ30年ほどのことなのです。
CBDが効く仕組み
私たちの体内と脳にはECS(エンド・カンナビノイド・システム)という身体機能を調整するものが予め備わっています。
ECSは、免疫の調整・認知記憶・感情抑制・神経保護・運動機能などの細胞間のコミュニケーションを支えているもの。
このECSは強いストレスや老化によって働きが弱ってしまい、その結果様々な症状や病気を発症することが明らかになっています。
CBDやTHCはこの弱ったECS、細胞間の伝達を活性化させて心身の働きに良い影響を与えるということなのです。
リキッドなら体感が速い
CBDリキッドは、吸ってから直後に肺で直接吸収されるため、摂取効率はもちろんのこと、摂取から体感までのスピードも他の摂取方法とは大きく違います。
クリームによる皮膚摂取やオイルによる経口摂取は、もとは治療用に開発された製品で、喫煙ができない患者さんのためのもの。
そういった製品は海外では、THCが混ぜられていることが多いのですが日本では違法ということで、製品の形はそのままで成分をCBDだけにして日本用に改良。それから輸入しているので、対して効き目の無い製品に成り代わってしまっているようです。
もちろん継続して使うことで、健康維持などには役立つとは思います。
リキッドのように肺から摂取すれば、オイルのように胃で消化され体内に吸収される時間を待つ必要が無いのです。
体感スピードは、口内摂取だと30分〜1時間程度かかりますが、蒸気化摂取だと3分〜10分で効果が実感でき、体内吸収率も経口摂取の約4倍と大変効率的です。
禁煙にも効果的
海外を中心に禁煙・節煙目的でCBDリキッドを始める人も多くいます。
タバコの用に蒸気化して摂取することにより、煙が出るため、吸った感はもちろん、CBD特有のリラックス感が、禁煙時のイライラ・集中困難に非常に効果があるのです。
電子タバコを禁煙目的で始めるのと同じような感覚でそのリキッドをCBDにするだけでリラックス効果があるということ。
また、THCばかり摂取している合法の国の人に聞いたところ、たまには落ち着くことも必要ということで、手持ちのヘンプリキッドをCBDリキッドで薄めて使用することもあるとのことでした。
自分好みのフレーバーと混ぜて使うこともできるので、カスタマイズが楽しめるのも人気の理由なのでしょう。
体内吸収率が良い
CBDは水に溶けにくいという性質があります。
CBDオイルを口から摂取すると、胃を通り身体に吸収させていくわけですが、その過程でも体内の水分に溶けることがないのです。
溶けずに胃の中に残りやすく、その胃の中に食べ物が残っていると、さらに吸収率が低下。
CBDを気化して摂取すると肺から血液を通り、直接体内に吸収されるため摂取効率が大きく異なります。
一般的には口内摂取の場合は約15%、蒸気摂取の場合は50〜60%と言われています。
つまり100mgのCBDを摂取した場合、口内摂取では15mg、蒸気摂取の場合は50mg〜60mgということになるので、コストを考えると少量のCBDで効率的に摂取できるリキッドのほうが断然コストパフォーマンスが良いということになります。
いつでもどこでも摂取できる
CBDオイルの場合、胃を通るため空腹時でないと効果が半減してしまいます。
リキッドで摂取するなら、満腹時でも肺から直接摂取できる為、効果を十分に体感することが出来ます。
さらに場所も選びません。
タールもニコチンも含まない蒸気を気化しているだけなので、副流煙を吸った人も健康になるでしょう。タバコのように限られた場所で申し訳なさそうに吸う必要は全くありません。
仕事の合間やお昼休み、休憩中に思い立ったらいつでもどこでも手軽に摂取できますし、私もイライラしたらすぐに吸うようにしています。
睡眠薬や鎮痛剤のように、禁止された薬物を含んだ薬が処方されているのに、「安全な薬物」となっている大麻は、歪んだ行政の利益のためだけに禁止されているという日本の現状。
’’薬’’はその人の病気が楽になるなら使いましょうということなはずなのに。大麻だけ別にするなんて理屈は通らないはず。
私も長年、不眠に悩まされてきましたが、CBDに助けられました。
断片的に眠れたとしても1時間半で起きてしまうひどい症状もたっぷり6時間眠れるように改善。
本当はTHCとの併用が効くとお医者さんに言われましたが、日本にいる以上それは不可能です。
といっても、高濃度のCBDであればリラックス効果もあって睡眠障害にも効き目があるので、同じ症状や不安障害などで苦しんでいる人には、ぜひ試して欲しいと思います。
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