大麻を30日間吸い続けるドキュメンタリー映画、『スーパー・ハイ・ミー』。
今回は、カリフォルニアの医療大麻薬局や、マリファナを吸う前と吸い続けた後の人体実験の結果について詳しく取り上げてみたいと思います。
医療大麻解禁法案
アメリカのカリフォルニア州では、いち早く州法により、医療大麻の購入が可能になりました。
しかし、連邦法で認められていなかったため、不定期に薬局が摘発を受け、その度に患者とDEA(麻薬取締局)が対立しデモや反対運動を起こす、そしてまた薬局が再開するという堂々巡りが起きていたのです。
法案215号の可決によって規制は緩和されたものの、全土で許可されておらず嗜好品としても扱われず、この映画の作成・公開時はまだ『非合法』というくくりになっていました。
簡単に言うと、国としては禁止している状態で、市町村ではOKを出していたという状況でした。
薬局で扱う商品
作中でも紹介されている通り、医療大麻を使用する患者の中には、タバコを吸えない人もいます。このことから、本当に治療目的で必要としている人が多くいることも理解できますね。
販売しているのは、乾燥大麻だけでなく、大麻オイルのカプセルやスプレー、リップクリームなど多様にあり、症状によって使い分けができるようになっています。
喫煙ができない人用に、有効成分だけを蒸気で吸引できる装置はダグ自身も使用していましたね。
この有効成分だけを抽出する方法は、タールを摂取せずに済むため非常に安心だということで流行っています。
自宅で栽培が許可されている現在では、濃縮装置がスーパーマーケットなどでも売られており、約3万円ほどで手軽に購入できるため自家製のワックスやオイルを作って楽しむ人が増えているようです。
身体検査結果
さて、気になる身体検査の結果ですが、上の写真からもわかるように医師によって「全く問題無い」と診断され、大麻による健康被害が無いことが裏付けられています。
タバコやアルコールの方がよっぽど危険なのです。
体重の増加の理由としては、大麻を摂取すると、五感が研ぎ澄まされて味がよく感じられるようになるため、がん患者の食欲増進治療にも使われるほどです。
食欲が増し、食べ物も飲み物も美味しく感じられるようになるため、どうしても食べ過ぎてしまうのでしょう。
こちらの写真では、大麻摂取によるストレスの低下から精子の数が異様に増えています。これは大麻を吸うとセックスがしたくなることにも関係しているのかもしれませんね。
いずれにしろ、精子の数がこんなに増えてしまうほどストレスフリーになれるということの証明になります。
他にも、知能や学力テストを行った結果、吸う前よりも良い結果で終わっていましたが、これは同様のテストを以前にも受けているから、ただ単に慣れて成績がアップしたと言えるでしょう。
大麻を吸っていろんなアイデアが浮かぶようになったからといって、頭が聡明になるということではなさそうです。
なぜ大麻だけが頑なにダメなのか
大麻よりも危険とされる薬物が、ごく微量でも医薬品などに使われていて、医師の処方薬にも含まれていますよね?
お医者さんは、禁止された薬物を自由に使えるのに、大麻だけ別というのはおかしな話です。
なのに、なぜ大麻だけがそのような使われ方をしないのか不思議に思いませんか。
アメリカ連邦政府が利益のために禁じ、今までその見直しをせずに放置していたからなのです。日本はその真似をしているだけですから当然同じ政策になっているだけのこと。
アメリカ国民はそこに疑問を投じ、デモや社会運動を起こして改正の方向へと持って行ったわけですが、日本では「大麻は麻薬」という認識が強すぎる上に消極的な国民性もあり、解禁にしようとする運動すら起きないのです。
医師までもが、合法にすべきだと語り、大麻を扱う人は一様に不安障害やうつ、不眠症にも効果があり、鎮痛作用もあると言い、アメリカのスポーツ業界も認知し始めた以上、日本も対応しないわけにはいかないでしょう。
そろそろ再度厚労省へ連絡して、質問を投げかけてみたいですね。
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