カリフォルニア州やカナダなどで、大麻が合法化になるにつれて、次々と利用者や使用量も増えている状況。
使う人が増えれば、その品質や形状も進化するのは当たり前ですよね。
CBDが多く含まれる品種が開発されたり、ダブや濃縮大麻といって、タールを含まないTHC成分のみを有効に摂取できる形が開発されています。
今世界では、どういったものが流行っているのか、日本にはあまり入ってこない情報なので調べてみました。
大麻オイル
日本では、「大麻リキッド」・「大麻ワックス」と言われ、あるサイトには『乾燥大麻や自生大麻のような独特の臭いがなく、周囲に使用が発覚しにくいことが特徴だ。幻覚成分を濃縮』とありますが、あまりにも適当すぎます!これは、なに情報なのでしょうか。大きな間違いです。
まず、これを吸っても幻覚は起きません。
THC成分を濃縮したものなので、乾燥大麻の喫煙時に発生するタールがゼロ。
ということは、濃縮タイプはさらにカラダに害がないのです。大麻使用者はTHC成分のみを摂取できれば良いので、望んでいた精製方法ということになります。
あと、大麻の独特の匂いは、普通にありますよ。
乾燥大麻とは形状が違うため、まだ情報が無い日本では発見しにくいというだけです。
この大麻オイルとは、上の写真の左下のもので、ネバネバとした粘着質な液体状。乾燥大麻よりTHCの含有率は20〜40%と高めです。
こちらの動画は、HIGH TIMES誌がコンセントレート(濃縮物)製造業者へ取材をしたもの。
濃縮物の基礎知識が身につけられます。
Budder(バダー)/WAX(ワックス)
こちらは固形で、クランブル状になってい ます。溶けやすく、かなりベトつくためキッチンペーパーなどに挟んで保管します。
THCの濃度は、コンセントレートの中では中レベルの70%以上。
乾燥大麻の含有量は高くて20%ほどですから、かなり高濃度なのがわかります。
一番ポピュラーな濃縮物で、精製方法は乾燥大麻と溶媒を一緒に高圧機にかけ圧縮。
低温で加熱し、沸騰させて残留溶媒を除去します。
使い方は、VAPEで気化させるか、専用ボング(ガラス製のパイプでネタを入れるところにガラス玉があるもの)に入れて吸います。吸うとガラス玉が回り、濃縮物を残らず吸引できる仕組みになっています。ガラス玉が無い場合は、金属製の溶けない棒などでかき回します。
とても簡単な原理なのですが、『なるほど!』と感心してしまいます。
VAPEで吸う場合はコイル部分に直接入れるのですが、溶けると粘着性が出るため、すぐに VAPEが壊れてしまう恐れがあります。
Shatter(シャター)/Taffy(タフィー)
こちらも同じく、高圧機で大麻と溶媒を圧縮。そのあと真空オーブンに入れることにより、より多くの溶媒を蒸発させ、THC純度の高い製品を作り出します。
もちろんTHC含有率が一番多く、80%にもなるため効き目も抜群なのだそう。
PURE THCに近づけるためには、半日から約1日オーブンにかける必要があるとのことで、精製するには他のコンセントレートに比べて、装置も時間も必要になってきます。
非常に硬い製品となり、ちょうど日本のべっこう飴のような形状。
テルペン含有量が高く、雑味の無いとても良い香りと風味になっています。
コンセントレートが良いわけ
大麻をそのまま吸引するよりもはるかにTHCの濃度が高い分、効果もあって、より効率的に必要な成分のみを摂取で、少量の吸引で済み経済的です。
抽出物は、カンナビノイドだけでなく、香り高い有効成分のテルペンも一緒に濃縮されており、その風味をより鮮明に感じられるのです。
また、大麻を吸った時はその煙が服や髪についたり、部屋がかなり煙たくなってしまいますが、タールが含まれないためその心配も無くなります。
密集した住宅地や人の多い場所で吸う際に、受動喫煙も防げるといった利点があります。
さらに注目したいのが、テルペン。
これは植物に含まれる成分で500種類以上存在します。大麻では、テルペンは腺毛状突起(トリコーム)内にある分泌細胞によって産生されています。
トリコームが大きいほどより多くのカンナビノイドとテルペンを含んでおり、この成分によって、精神作用や医療としての症状緩和効果が増すということが研究により解明しており、その成分も一緒に濃縮されるため治療効果や作用が倍増するということなのです。
自宅で作れる?!
まだまだ他にも種類のあるコンセントレート。
実は、自宅で簡単に作ることが可能なのです。
もちろん、専用の高圧機は必要ですが、なんとWalMartで299ドルで売っています。
コーヒーメーカーより少し大きめのサイズ感で、使用方法はYou tubeなどで見るととても簡単な様子。
重さは15キロほどあり、ステンレスと鉄でできているこの装置は、温度調整が2パターンあり、400度まで加熱することができます。
でも、この濃縮物を作るためには、大量の大麻が必要になってきますので、自宅栽培をしている方などに向いているのではないでしょうか。
大麻の消費者が増えるにつれて、製品や吸引・喫煙具も急激に進化を遂げています。早くも取り残されている日本。
このままだと医療業界でも遅れをとってしまうのでは?と、調べれば調べるほど不安になってきます。
私自身が喘息持ちなので、タールを含まないコンセントレートでの摂取方法には大変興味が湧きます。紫色のテルペンが含まれている大麻は、呼吸器官の治療に有効らしく副賞も無いので是非試してみたいのですが、、、。
日本での研究が早めに進んでくれることを願います。
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