大麻草から抽出されるCBDオイル。慢性痛と睡眠障害をケアするって本当?
一般的には、うつ症状や慢性の痛みが軽くなる、深く眠れると言われていますが、今回は特に痛みの部分について、どういう仕組みで効くのかまとめます。
大麻が痛みを緩和する
大麻に含まれるカンナビノイドが、痛みの原因の一つである炎症を抑えて痛みを軽減するので関節、指、膝、肩などの痛みを和らげてくれるのです。
それは、CBDでも同じ。
その証拠に、参考になる体験談がいくつもあります。(以下引用)
私は、ほぼ10年間、線維筋痛症とうつ病と診断され全身からの慢性的な痛み、慢性疲労、また毎日インフルエンザにかかっているような症状に苦しめられてきました。
朝起きるのが恐怖で、私の人生は困難で、無意味であり、絶望的でした。
医者や製薬会社が提供したあらゆる恐ろしい化学物質を試しましたが、何一つ効きませんでした。
3週間前、新しい医者がCBDを勧めてきたので試してみることにしました。その結果前よりもよく眠ることができるようになり、もう睡眠薬を摂る必要がなくなりました。 医者はより強力なCBDを勧めたので、半信半疑でしたが試してみると、驚いたことに痛みとうつ病が30分以内に消えてしまいました。
私は長い間痛みを感じずに生活したことがなかったのでどうやって生活したらよいか戸惑ってしまうほどでした。
私は約3週間継続してCBDを摂っています。 今現在私の病気の症状はすべて消えています。 私は、長年の間、危険で高価な薬を与え続けてきた医療/製薬業界に強い怒りを感じています。
もっと前からこの自然で簡単で安価な治療法を使っていれば、もっと快適で正常な生活を送っていたことでしょう。
私も同じ意見です!
アルコールやタバコのようなカラダに害のあるものばかり勧めている日本。
医療費用は高いくせに効かないという納得のできない仕組みに惑わされることなく、自分の眼で真実を見極める必要がありますね。
特に線維筋痛症に効く、CBD
有名人でこの症状を持っている人には、レディー・ガガやモーガン・フリーマンがいます。
この病気は、全身に激しい痛みが起こり、脳の信号が影響を受けることによって、疼痛感覚が増幅されてしまう恐ろしいものです。
原因ははっきり分かっていませんが、遺伝や肉体的・精神的ストレスや事故などが関係しているそうです。
主な症状
・広範囲の痛み
・硬直
・消化障害
・頭痛
・手足の麻痺
・疲労感
・睡眠障害
・不安、うつ症状
2009年の研究で、大麻成分の一つであるカンナビジオール(CBD)が神経障害痛の緩和に効果があることが分かりました。
CBDには強力な鎮痛作用があるため、有効な代替治療薬となりうると研究者は考えています。
モーガン・フリーマンの例もぜひ参考にして欲しいです。
CBDが痛みに効く仕組み
実は近年海外で、『オピオイド系鎮痛剤』の継続利用で死に至る著名人が多かったのです。
そこで、CBDに切り替えた人は救われたという事実があります。
関節の炎症は多くの場合、怪我やストレスが元となり慢性痛を引き起こします。
CBDはこの関節の炎症を直接軽減するのです。
CBDを代わりに使用することで、オピオイド中毒や過剰摂取を防げるだけでなく、マイナスな副作用も避けることができます。
カンナビジオール(CBD)は、主に末梢神経系における疼痛に対して作用。
これは、中枢神経系に影響を与えてしまう鎮痛薬とちがうところ。
損傷が発生すると、神経接合部の近くにある『グリア細胞』が増加します。
(グリア細胞は、体の恒常性/バランスの維持を助ける細胞)
このグリア細胞が、炎症や痛みを拡散する化学伝達物質の『サイトカイン』を作り出します。
(サイトカインは、他の細胞の作用に影響を与える、1つの細胞により放出される小さなタンパク質)
CBDの分子がグリア細胞に結合すると、サイトカインが低下。
この作用によって患者は痛みの減少を感じられるようになります。
これが、ほとんどの患者において、CBDの服用による疼痛緩和が、他の方法と比べてはるかに持続すると報告されている主な理由なのです。
研究結果
様々な研究結果をもとに、CBDと痛みの減少を関連付けを証明する研究者たちが増えています。
その中でも主な研究結果がこちら。
その1
非癌性の慢性疼痛の治療のためのカンナビノイド
Mary E Lynch and Fiona Campbell
Br J Clin Pharmacol. 2011 Nov
慢性非癌性疼痛の治療におけるカンナビノイドの効果を調べる無作為化比較試験(RCT)の系統的レビューを実施。
非癌性の慢性疼痛として、神経因性疼痛、線維筋痛症、関節リウマチ、および混合慢性疼痛があります。
非癌性の慢性疼痛とCBDに関する過去の研究を系統的に調査したところ、全体的に、品質が優れている研究論文が多くみられました。
その中で選択基準に合致した18の論文のうちの15の論文で、カンナビノイドで有意な鎮痛効果を示しており、さらに、いくつかの論文では、睡眠が大幅に改善したことを報告しています。
重篤な有害作用は認められませんでした。
全体的にカンナビノイドが安全であり、線維筋痛症、慢性関節リウマチ、神経因性疼痛における有効性に関する予備的な証拠があり、慢性疼痛のためのさらなる治療の必要性との関連についても、検討されています。
その2
カンナビノイドは、α3グリシン受容体を標的とすることにより、炎症性および神経障害性疼痛を抑制する
Wei Xiong,1 Tanxing Cui,3,4,5 Kejun Cheng,2 Fei Yang,6 Shao-Rui Chen,7 Dan Willenbring,3,4,5 Yun Guan,6 Hui-Lin Pan,7 Ke Ren,8 Yan Xu,3,4,5 and Li Zhangcorresponding author1
J Exp Med. 2012 Jun 4
*特定のタイプの非精神性のカンナビノイドは、脊髄レベルでの痛覚の調節のための重要なターゲットであるグリシン受容体(GlyRs)の効果を高めます。
この研究では、マリファナの主要な非精神性成分であるカンナビジオール(CBD)の全身および髄腔内投与について報告し、CBDの修飾された誘導体が、げっ歯類で明らかな鎮痛耐性を引き起こすことなく、慢性炎症および神経障害性疼痛を有意に抑制することを示しました。
今後も研究結果が出るたびにCBDやカンナビノイドの有効性が明らかになっていくでしょう。
一刻も早い治療が必要な患者さんは、海外で医療大麻での治療を受けるべきです。
また、偏頭痛や神経痛にお悩みの方は、日本でも手に入るCBDで自分に合ったものを探して試してみるのも一つの手ではないでしょうか。
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