医療大麻がオピオイド中毒死を21%も削減!!

医療大麻へのアクセスを可能にすることで、オピオイドの完全回避に役立つことが証明されました。 

大麻を使用することで、オピオイドの摂取が減り、依存症にも打ち勝てるといいます。

Journal Inquiry誌で今週発表された研究で、嗜好用大麻合法化によりオピオイド過剰摂取による死亡が21%減少したことが明らかに。

今回は、この「レクリエーション用マリファナがオピオイド死亡率を大幅に低下させる」仕組みについてご紹介します。

マサチューセッツ大学コロラド州立大学が実施したこの研究では、カンナビノイドの摂取がフェンタニルなどの合成オピオイドに対して特に顕著な効果をもたらすことがわかりました。


「私たちの主な発見は、レクリエーション用マリファナへのアクセスがオピオイド死亡率を大幅に低下させ、合成オピオイドに最も顕著な効果がある」と研究者らは結論付けています。 


これまでの研究結果


今週紙面に掲載された調査結果は、以前の研究結果を裏付ける内容になっています。

2014年JAMAの調査では、医療用マリファナのが許可されている州で、オピオイドの過剰摂取による死亡が、大麻が違法な州に比べ25%少ないことがわかりました。


昨年、さらに2つの研究結果からも、合法な州でオピオイド処方率低いことが判明しました。 

ケンタッキー大学の研究者は、医療用マリファナ解禁の州ではオピオイド処方の割合が6%低く嗜好用マリファナ解禁の州ではオピオイド処方率が12%低いことを発見。 

一方、ジョージア大学の研究者は、医療用マリファナ解禁の州の患者は、他の州の患者よりもオピオイドの投与量14%少ないことが分かっているのです。


誰だってカラダを痛めつける、その場しのぎの処置より、副作用のない治療方法のほうを選びますよね?!

国家データと州法


最新の興味深い研究では、マサチューセッツ州コロラド州の経済学者が、疾病管理センター(1999年から2017年)の死亡率を調べ、各州の大麻法的歴史に関するデータと照合。 

次に、収入人種性別年齢失業率人口などの変数を照らし合わせました。


米国では2017年に47,600人のオピオイド中毒死がありました。

この中から21%減少したということは、およそ10,000人の命が救われたことを意味しています。

「この結果は政策直接関連している」と研究者は述べ、以下のように付け加えています。

「最近のマリファナへのアクセスの容易化と拡大は、オピオイド死亡率の低下という形で大きな共同利益をもたらすことを示しているからだ」


「マリファナに合法的にアクセスできる州は、過去10年間オピオイド死亡ブームの影響を受けた国や州よりも、はるかに少ない人数に止まっています」


「したがって、私たちの仕事は、マリファナの医学的および娯楽的合法化を継続的に検討している州や、連邦当局に重要な情報を提供することです。」


大麻が役立つ3つの方法


経済調査という研究枠では、大麻オピオイドによる死亡減らす正確なメカニズムを示唆していません。 

しかし、カナダの研究者フィリップ・ルーカスは、症状改善のための3つの主要手段を提示してくれています。


医師が最初にオピオイドではなく医療用大麻を試すことを推奨した場合、痛みのある患者はオピオイド使用を完全回避できる可能性があるとのこと。 

大麻のみで十分に痛みが緩和する場合は、オピオイドの摂取はもちろん必要ないということですね。


第二に、大麻は、すでにオピオイドを使用している患者が投与量を減らしたり、低用量でもより効果的に緩和できるようになるのに役立ちます。


第三に、大麻は、オピオイド依存症の人がメサドン療法に移行するのを助ける可能性まであるのです。

オピオイドの使用を完全に止めることが難しい人にとって、THCCBD害軽減剤としても機能してくれます。 

そういった患者さんにとっては、大麻は完全な代替品にはなりませんが、オピオイド投与量と使用量を減らすことで確実に寿命が延びることは確かです。


海外の研究結果に1日では早く目を向け、正確な情報を入手し、自分で自分の身を守りたいですね!!


<<参考文献>>

Rationale for cannabis-based interventions in the opioid overdose crisis

Harm Reduction Journal  Philippe Lucas

Anderson DM, Rees DI, Sabia JJ. Medical Marijuana Laws and Suicides by Gender and Age. Am J Public Health. 2014;104:2369–76. doi:10.2105/AJPH.2013.301612.

Welch SP, Eads M. Synergistic interactions of endogenous opioids and cannabinoid systems. Brain Res. 1999;848:183–90. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10612710. Accessed 10 May 2017.

real cannabis magazine

日本でも合法扱いとなっている医療大麻CBD。リラックス作用はもちろん、てんかんの治療、抗がん作用まであるカンナビジオール。 海外での評価は大変高くポピュラーですが、日本での認知はまだまだというのが現状。そのCBDの効果や成分について、海外事情も含め最新ニュースをご紹介していきます。shopリニューアル中。Kanaway CBD製品を購入希望の際はcarine.tamaki@gmail.comまで

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