JAY-Z(ジェイジー)が、カリフォルニアの大麻企業カリヴァ社のブランド戦略最高責任者となり、今後は合法大麻に関連した問題に積極的に取り組んでいく姿勢。
今や有名人が次々と大麻ショップ、ブランド、企業の責任者などに就任している海外の現状を見ていると、その効果や影響力には、計り知れないものがあります。
今回のJAY-Zの場合は、どのような意気込みだったのでしょうか。
人気ラッパーのJAY-Zが同社と提携するのは、クリエイティヴ関連業務の責任者として、アウトリーチ（教育や援助を行うこと）の計画と戦略を主に、大麻合法化に関わる社会正義問題に取り組むことになっているのだそう。
具体的には、過去に犯罪を犯して収監されたため、現在も合法大麻ビジネスから閉め出されているような人のイメージの向上とビジネスへの参入を促す動きに取り組む予定とのこと。
声明には、JAY-Zがこの業務で担うのは「弁護、職業訓練、雇用者と企業従業員の能力の全体的な底上げ」と記してあります。
「自分が行うことは何であれ、正しく行いたいし、高いレベルでやりたい。大麻業界には多くの可能性があることを踏まえると、カリヴァ社の専門知識や技術、その精神こそが、彼らが今回の挑戦に最も相応しいパートナーたる所以だ。彼らと素晴らしい結果を出したいし、そこに至る経過も楽しみたい。そして、みんなの役に立ちながら人々を巻き込んでゆきたい」
JAY-Zは、大麻業界でパートナーを探すために広範囲の調査を行ったのち、カリヴァ社を見つけて連絡したのだそうで、
「JAY-Zがカリヴァを探し出してくれたおかげで、当社が大麻ビジネス界で最も信頼できるブランドとして著名になったという証拠にもなった。」と喜んでいます。
「JAY-Zの参加によって、我々が打ち出してきた価値と会社の価値が一致していたこと、当社の精神が間違いなかったことが実証された。彼をブランド戦略最高責任者として迎えて、一緒に仕事をすることはこの上ない喜びだ」と、カリヴァ社のCEOデニス・オマリーは述べています。
カリヴァ社は、アメリカで合法化以降の大麻販売がどれだけクリーンなものになったのかを象徴するような見せ方をしています。
商品もポップでホームページの写真は、どれも雑誌のよう。
アンバサダーまで募集しています！！
JAY-Zが合法大麻の社会正義問題に意識を向ける決断をしたのは、これまで彼が取り組んできた刑事司法の改革運動にも関係しているのだそう。
以前、カリーフ・ブラーダーを描いた連続ドキュメンタリーの製作総責任者を務めたことがありました。
このドキュメンタリーは、バックパックを盗んだ罪の裁判を待つ間ライカーズ島の刑務所に収監され、そこで3年過ごしたのちに自殺した10代の青年の実話で、この話を不公平な刑罰だと唱えています。
また、JAY-Zはミーク・ミルの保護観察中の違反に対する刑罰に関しても、異論を訴え、これをきっかけに不公平な刑罰と保護観察の実態に世間の注意を向けようとしました。
そしてミーク・ミル保釈後、JAY-Zは「Reform Alliance」という刑事司法の改革を訴える新たな基金の設立に尽力しています。
JAY-Zは、この度合法大麻ビジネスに参入した一番新しいラッパーとなったのです！！
2015年、スヌープ・ドッグが大麻ブランド「Leafs by Snoop」を設立（カナダの巨大大麻企業キャノピー・グロースが販売している）、その2年後に2チェインズがグリーン・ストリート・エージェンシーとメイゼル・マネージメント・グループと合同で自身の大麻企業「The Gas Cannabis Co」を設立した。
他にも、ウィズ・カリファ、フレディー・ギブス、ジューシー・Jなどが自身の大麻ブランドを生み出しています。
2018年には、サイプレス・ヒルのBリアルがカリフォルニア州に自分の調剤薬局「Dr. Greenthumbs」をオープンさせました。
日本だと全く感じない、大麻・CBDビジネスの急速な巨大化や新製品情報に新たな研究結果の数々。
毎日から目が離せませんね♫
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