カンナビジオール(CBD)のような植物性カンナビノイドは、植物、典型的には大麻由来のカンナビノイド成分のサブクラス。
1800年代には、麻の植物は繊維源と種子油の形の食物として広く栽培されていました。
ジョージワシントンでさえ、マウントバーノンの彼の農場で大麻を栽培。
今日、世界中で麻を使用すると、ロープ、布、紙、プラスチック、建築資材など何百という消費者製品に使用でき、さらにはたんぱく質のとしても役に立つのです。
同じ麻は、CBD抽出物の主要な原料でもあり、今は恐怖や不安を和らげ、健康的なストレス反応を促進するためにも使われています。
内在性カンナビノイド系とストレス、不安および恐怖反応におけるCBDの役割
カンナビノイド受容体はどのようにストレス反応を制御するか
カンナビノイド受容体(CB 1、CB 2、TRPV 1、GP 55など)およびカンナビノイドを合成するのに必要な生化学的機構は、感情的行動、気分、睡眠、ストレス、過敏性、恐怖、さらには感覚を制御することで知られる脳の領域内に存在する、前頭前野、扁桃体、海馬、側坐核、中脳水道周囲灰白質(PAG)を活性化させる。
マウスや、他の動物における実験結果では、脳内のカンナビノイド受容体の活性化が、ストレスに対する心拍数・血圧反応を低下させ、パニックや不安行動を減少させることを明らかに実証しています。
簡単に言えば、麻由来のCBD投与は、「闘争または逃亡」現象の肉体的・精神的ストレスを弱めるようです。
動物においての研究では、CBD投与が疼痛、または恐怖回避反応や条件反応を減少させることを示しています。
ヒトでは、不安に対するCBDの有益な効果を文書化している、初期の研究の1つが1982年に発表されています。
各被験者が二重盲検交差設計を用いて、8人の健康な志願者に、0.5mg / kgのテトラヒドロカンナビノール(THC)、1mg / kgのCBD、0.5mg / kgのTHCおよび1を含む混合物を与えました。
その結果は、CBDがTHCによって促進された不安をブロックすることを示し、2つのカンナビノイド間の拮抗作用も示しました。
模擬演説テストを使用してストレスを誘発した別の研究では、300ミリグラム用量のCBDで自己評価不安の症状が軽減。
カンナビノイドと人体の相互作用
CBDの神経学的影響のマッピング
より最近の研究では、CBD投与に反応した局所血流の変化と脳活動の神経相関を調べるために、単光子放出型コンピュータ断層撮影(SPECT)と機能的磁気共鳴画像法(fMRI)が使用されています。
400〜600ミリグラムのCBDの用量を用いた結果は、扁桃体における悪い細胞の減弱反応と共に、左傍海馬回における脳活動の増加や左扁桃体海馬複合体の減少を示しているそう。
まとめると、これらのSPECTおよびfMRIのパターンは、麻由来のCBD投与による不安、過敏性、恐怖およびストレス反応の緩和に対する効果と一致しているそうで・・・。
症例報告はShannon Sらによって以下のような結果も公表されています。
マリファナの習慣的な使用を減らすための麻由来のCBDオイルについてのジャーナルIntegrative Medicineの中で、
『この症例は、通常の睡眠の質を維持しながら、不安の漸進的な減少(HAM-A:ハミルトン不安評価尺度によって測定される)およびマリファナ不使用によるストレス、過敏性の感情は、麻由来のCBDオイルを使用することで、負のストレス反応を避けながら、この患者を習慣的なマリファナ使用から移行させることができました。これらの行動や感情の多くを制御する脳内の神経回路は、CBDによって積極的に調節されているようです。』
『恐怖、不安および健康的なストレス反応を調整するための、麻由来のCBDに富む抽出物の使用を支持する進行中の、新たなヒト臨床データを考えると、まだまだ広がる可能性が見えます。』とのこと。
大麻には多くの可能性があり、効果もあってそれを原料にするCBDも主要カンナビノイドとして、効果をもたらしてくれるということ。
健康的なメンタルを保つためにも不可欠になってきています。
参考文献
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