今、カナダ全土で大麻は解禁になっています。
カナダの「レクリエーション」大麻市場は、2001年に最初に設立された医療用大麻システムとどう違うのでしょうか。
カナダ政府は、品質管理された製品を使用して、医療患者向けに明確なシステムを維持することを約束していると述べていますが、詳しい違いや品質について調べてみました。
今年の初めに、カナダ医学会は、カナダ保健省に『医療大麻と娯楽大麻用に別々のシステムを用意する必要はない』と主張する提案を提出。
対照的に、カナダ看護師協会は2つの異なるシステムを支持しており、1つにまとめることで嗜好品を優先させる小売店の増加が懸念されていたようですが、現状はどうなっているのでしょう?
価格設定
・嗜好品
嗜好用の大麻が合法化された今、レクリエーション大麻は大きな税収源として、日本で言うところのタバコのように値上げの対象となっています。
州ごとの比較では、1グラムあたり6.99ドルという低価格でしたが、地方税や、実店舗にアクセスしにくい地域もあり、その場合送料も加算されることを考慮すると、価格が高騰し始めます。
これによって、いまだにブラックマーケットから購入する人も後をたたない状況なのだとか。
合法化前のカナダ統計局による調査では、カナダ人は1グラムあたり平均6.83ドルを支払う意思があると報告。
現在、カナダ北西部までの配達料をプラスすると、1グラム27ドルにもなってしまうそうで、これが小売店が容易に増えることにストップをかけている要因にもなっています。
未成年への販売を抑制する対策とも言われていますが、逆にヤミ市場に流れる原因を作ってしまっているようにも思います。
・メディカル
医療用大麻の価格は安定しています。
医療大麻ユーザーは、供給不足から生じる高騰価格に対処する必要はもちろんありません。
しかし、レクリエーション大麻の合法化は、医療ユーザー間の増税にも繋がりました。
政府は医療と娯楽大麻に対する税金を同調させることで、娯楽利用者が医療システムを乱用するのを妨げると主張。
しかし、増税によって医療利用者が低価格な闇市場に追いやられるのではないかとの懸念もあるのです。
合法的な大麻を購入するための小売店が遠方であるというレクリエーションユーザーとは異なり、医療ユーザーは自分のニーズに合った最高品質の大麻を探し、自分の住む県外から送料無料で大麻を注文することができるのが、大きな違いとなっています。
品質
・レクリエーション
合法化により新たに規制された市場では、娯楽用および医療大麻の認可を受けた生産者は、施設と設備の衛生管理やカンナビノイド含有量、農薬から微生物や化学汚染物質の試験を保証する基準を満たして初めて販売できるようになっています。
厳格な包装規則もあります。
娯楽用は以前として、より高いTHC効力を持つ製品に人気が集まっています。
・メディカル
医療大麻患者は、レクリエーションユーザーよりも幅広い製品形態の選択肢があります。
例えば、オンタリオ州の大麻店はカナダで129の認可された生産者からの製品を配達できるシステムを持っています。
オイルや経口スプレーが一番人気で、VAPEやカプセルも供給率が高いそうです。
販売形態
・レクリエーション
今年の10月17日の合法化以来、カナダ全土の小売業者は合法的なレクリエーション大麻をオンラインと実店舗で販売してきました。
ケベックの販売店は、月曜日から水曜日までの間、店舗の閉店を通知するまでに営業を縮小。一方、アルバータ州では、在庫不足により新店舗の出店が遅れ、流通過程の見直しを余儀なくされています。
今後のレクリエーション大麻の供給は、増大する需要に対してどう対処するかが大きな問題となるでしょう。
・メディカル
医療使用が許可された患者は、確立されたシステムのサービスが受けられます。
つまり、医療大麻の消費者はレクリエーションユーザーと同じ悩みに対処する必要はありません。
Strategy Onlineによると、National Access Cannabisは、オンタリオ州、ブリティッシュコロンビア州、アルバータ州、およびサスカチュワン州の合計111の医療大麻ディストリビュータに、70の独立系薬局を追加しました。この数は、2019年初頭には150に達する予定です。
これに加えて、ショッパードラッグマートはまもなく患者に大麻の調剤を開始することができるのだそうです!
Health Canadaは、9月に薬局が認可生産者になることを承認しましたが、そのチェーン展開にはさらなる販売許可が必要となっています。
医療システムはレクリエーションシステムとは別のものであるため、医療ユーザーは大麻への購入制限を強いられることはないでしょう。
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