過去5年間に発表された研究の中で、私たちの内臓に存在する何兆もの細菌が、提供する重要な健康機能について明らかになっています。
今回は、カンナビノイド系がどのように機能して健康状態を保ってくれるのか、その驚くべき作用をご紹介します。
ヒトの腸内微生物は、なんと約100兆個の細胞から構成されています(人体全体を構成する細胞数の10倍)。
そして、その腸にある細菌は、食事や生活習慣に大きく影響されています。
プレバイオティクス(繊維などの非消化性食品成分)や、プロバイオティクス(生きた微生物)もまた、腸内微生物の動きを変えるために有効なので、ヨーグルトの容器などに記載されてますね。
今までの研究で、腸内微生物が、腸内の健康や消化機能以外にも、多くの身体システムや機能に影響を与える可能性があることが実証されています。
こういった微生物は、免疫システム、炎症、病原体に対する防御、脂肪・タンパク質・炭水化物の代謝、さらには精神的なパフォーマンス、うつ病、不安症と関連する中枢神経系の仲介役としても重要な役割を果たしています。
消化不良や病気を引き起こすのは、通常、腸内細菌の個体数の変化や腸内の「生態系」の変化が原因です。
簡単に言えば、内在性カンナビノイド(ECS)は、特殊な脂肪酸ベースのシグナル伝達化学物質と、それらの受容体を活性化させ、分解を促進する代謝酵素なのです。
これらの内在性カンナビノイドシグナルは、大麻に含まれる活性化合物、カンナビジオール(CBD)、テトラヒドロカンナビノール(THC)と同じように、同様の脳や免疫細胞受容体(CB 1・CB 2)に作用してくれます。
内在性カンナビノイドといわれる、脂質系ホルモン(アナンダミド、2 − AGなど)とその受容体は、直接的または間接的な作用を通じ、食欲、疼痛感覚、炎症、体温調節、眼圧、筋肉制御、エネルギー収支、代謝、睡眠、ストレス反応、動機づけなどという、広範囲の生理学的身体システムに影響を及ぼすことが知られています。
もちろん、これ以外にも気分や記憶にも影響を与えてくれます。
大麻には、CBDやTHCを含む90以上の植物性カンナビノイドが存在することがわかっています 。
これはホルモン、受容体そして酵素として、内在性カンナビノイドと相互作用する化学植物誘導体です。植物性カンナビノイドは大麻に最も多く含まれる成分なのです。
最近になって判明した事実として、腸内微生物と内在性カンナビノイドの関係性が注目されています。
内在性カンナビノイドは、エネルギーバランス、代謝および体重(脳、肝臓、膵臓、脂肪組織、筋肉組織など)に影響する器官において、多く生産されます。
さらに、内在性カンナビノイドは、排出、胃腸運動、満腹感、食欲、脂肪摂取の調節、食後の血糖反応を制御することまでわかっています。これが糖尿病にも効果的と言われる理由。
腸の微生物は、インスリン感受性だけでなく、脂肪組織の蓄積を調節することによってエネルギーバランスに貢献しています。
腸内微生物集団の変化と内在性カンナビノイド間の直接的な関連性を示す、最初の実験は、Rousseaux、C.が発表。
2007年に、乳酸桿菌プロバイオティクスの投与により、腸のカンナビノイド受容体が増加し、ラットの腹痛が軽減。
肥満はまた、「漏出性腸」、全身の炎症を増加させる細菌成分に対して腸バリア機能を伴う腸内微生物の増加を引き起こすことが明らかになりました。
これにより、免疫細胞と脂肪組織による内在性カンナビノイド生産を増加させることができると証明されたのです。
脂肪組織における内在性カンナビノイドの増加は、脂肪生成を調整してくれます。
THCやCBDを摂取することで、内因性カンナビノイドの役割を助け、腸内微生物とECS間の相互作用が、脂肪組織代謝、血糖反応、エネルギーバランス、炎症反応などといった全体的な健康を改善することになります。
良質なタンパク源として知られる麻のタネは、スーパーフード。
ヨーグルトの成分をたくさん摂取するよりもはるかに健康効果が得られるのです。
特定の腸内細菌や代謝産物がECSの活性脂質成分に及ぼす影響を、調整する詳しい役割について、まだまだ効果がありそうだということで、更なる研究が続いています。
これこそ悪い麻薬ではなく『良い麻薬』と言われる理由。
これだけたくさんの効果があるからこそ、70年ほど前までは日本でも食用としても栽培されていたのです。
タバコはCBDリキッドに、アルコールはヘンプパウダー入りシェイクに切り替えればすぐにでも健康な生活が手に入って、ニュートラルなカラダに。
痛みからも解放された、カラダとココロで気持ちいい毎日を過ごせます。
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