CBDの製法、抽出方法の違いについて

CBDを作るために使用されるプロセスとはどういったものがあるのでしょうか?

成分をそのままに丁寧に抽出している方がもちろん効果も高く値段もはります。しかし、体内に入れるものは良質なものであるべきで、自ら不純物を注入するべきではありません。

海外では自宅用プレス機もスーパーで購入できるほど、当たり前となっている知識ですが、これだけCBDが広まっている日本人にも必要な知識だと思いますのでお伝えします。

野菜にはビタミンやミネラル、その他多くの栄養素が含まれており、これはすべての植物に対しても同じことが言えます。

植物油、コーン油など、他の植物油と同じように、CBDオイルやリキッドは麻油という理解で間違いありません。

ほとんどの場合、まず植物が細かく刻まれ(粉砕)、液体に浸されます。その液中に植物の栄養素が溶け出します。

次に、ろ過され、液体と抽出後の物質に分けますが、ここで重要なのは、浸す液体(溶媒)によって異なる物質が抽出されることです。

普通の水を使用した場合と、塩水からできる液体は成分が異なります。

さらにエタノール(アルコール)を使って抽出されたものも、違った成分が生成されるのです。したがって、プロセスの鍵は、抽出中に使用される溶媒の種類になります。

お肉を調理するときと同じように、温度圧力も抽出物に影響します。

ある成分は高温にも耐えられますが、低温でしか生き残れない成分もあり、CBDは後者に値します。

温度と圧力は、植物材料から不純物を取り除くための、とても重要な作業です。

CBDの抽出工程では、高温でのエタノール抽出、または低温での液体の二酸化炭素(CO2)抽出が用いられます。

エタノールは、比較的安全な溶媒で、何度もリサイクルして使用することができます。

CO2もリサイクルでき、有害廃棄物の心配もありません。

いくつかの古い製法だと、異なる溶媒を使用しており、その中にはある程度の危険性があるものも。このため、ほとんどの製品に対して「残留溶媒」試験、またはプロセスで有害な溶媒を使用していないことを証明する写真証明書が必要になり、認可を受けた製造所のみが精製を許されているということから、市場に出回っている製品は安全です。

より高い温度での作業は、精製前にCBD以外にも存在しているいくつかのカンナビノイド成分を変換させてしまい、その効能は失われます。

例えば、CBDやCBDa(CBD酸)のような酸性成分に対しての高温処理は、脱カルボキシル化というプロセスを経て酸性でなくなってしまいます。(CBDaはCBDになる)

アントラージュ効果(他の成分との相乗効果)を発揮するのが一つの利点であるCBDにとって、酸性成分が含まれていることが大切で、それはCO 2を使用した工程によって可能になります。

100種類以上のカンナビノイドテルペンビタミンミネラル脂肪酸が含まれている場合、使用されるプロセスが的確であるかどうかで品質が決まります。

CO2で精製される場合の作業工程でも、温度圧力濃度などによって、出来上がる製品に違いが出ます。

見た目に違いがなくても成分の濃度効能に関わってくるのです。

大麻の品種の違い

CBD含有品種、THC含有大麻株など、大麻草に含まれる成分の割合の違いは栽培時に調整ができます。

アメリカでも連邦法によって、CBD製品は0.3%未満のTHC含有率であることが定められています。(トランプ大統領がサインすれば変わりますが。)

このため、CBD製品の製造業者は、THCが低くなるように栽培された大麻を使用しています。

THC含有製品の製造を目指す医療マリファナ企業は、高いTHC含有量の大麻から製造しています。どちらもTHCテストがされ、販売資料(CBDは値が低く、医薬品は高い値が記載)の内容を開示し、認可を受ける必要があります。

CBD抽出製品の種類

一般的にはフルスペクトラムアイソレートシンプソン・オイル(Rick Simpson OilまたはRSOとも呼ばれます)の3種類です。

どの製法でも多くのカンナビノイドテルペン、その他(ビタミン、ミネラル、 タンパク質、脂肪酸など)の成分が含まれています。

これらの成分をもっとも破壊することなく新鮮な状態で抽出して作られたモノをフルスペクトラムと言いますが、これらは純度によって区別されています。

シンプソンオイルは、非常に濃縮されており、植物に最も近い状態という点で医療に用いられます。

この製法は発火しないように作業する必要があり、管理とその処理が最も困難です。

このタイプの製品は通常、シリンジで販売されています。

スペクトルオイルやリキッドは、シンプソンオイルを濾過し、清澄化することによって精製されます。

その後、濃度別の製品を作るために、希釈して販売しています。

フレーバー付きのものは不純物が含まれている可能性がその分増すため、私は避けるようにしています。

real cannabis magazine

日本でも合法扱いとなっている医療大麻CBD。リラックス作用はもちろん、てんかんの治療、抗がん作用まであるカンナビジオール。 海外での評価は大変高くポピュラーですが、日本での認知はまだまだというのが現状。そのCBDの効果や成分について、海外事情も含め最新ニュースをご紹介していきます。shopリニューアル中。Kanaway CBD製品を購入希望の際はcarine.tamaki@gmail.comまで

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