以前公開された映画で「スーパー・サイズ・ミー」というマクドナルドの製品を毎日30日間食べ続けるという、人体実験映画があったのをご存知でしょうか?
そのパロディ版として大麻を「30日間吸い続ける」映画『スーパー・ハイ・ミー』という映画が公開されました。
大麻好き全米2位として知られる、コメディアンのダグが企画主演となっていますが、こんな公開版の人体実験を持ってしても、日本はまだ「幻覚」だとか「学力低下」と言い張るのでしょうか。
その本当の効果を、映画に沿って詳しく見ていきましょう。
健康被害が無い?!
『スーパー・ハイ・ミー』は、30日間朝昼晩マクドナルドだけで食事をし続ける実験ドキュメンタリー『スーパー・サイズ・ミー』に触発された映画です。
全米屈指のマリファナ好きコメディアンを誇る、ダグ・ベンソンが30日間朝から晩までマリファナを吸い続けて人体に異常が出るかを実験する映画になっています。
ダグが舞台上でした発言が元になり、作成が決まったこの映画。
まずは、30日間大麻を吸わないところから始め、肺活量や心電図や血圧などのメディカルチェック、学力チェックなどを行います。
その後、30日間大麻を吸い続けてどうなるか、改めて同様のテストや身体検査を行うという構成になっています。
結果、身体検査での異常は全くなく、登場人物の中には、医療マリファナ患者や医師、国会議員も出てくるので、大麻に対する誤認識を正すには興味深い内容なのです。
州法と連邦法の対立
こちらただのコメディ映画ではないのがいいところ。
カリフォルニア州における、精神社会や医療大麻患者と国の対立の歴史も学べる構成になっています。
医師の処方があれば、大麻販売薬局で購入できるという州の決定を無視し、連邦法を強制的に執行したDEAが強制捜査に入るという事件がつい最近まで起きていたのです。
映画の中では、以下のように患者が発言しているのを取り上げています。
国会議員ですらこのように発言しています。
その通りなのです。
日本でもこれは同じこと。だから大麻が容認されないのです。
ではなぜアメリやカナダでは解禁になったのでしょうか?
大麻が解禁になる理由
なぜ大麻が解禁になるのか?
その答えは、大麻の売り上げが毎年上昇しているからです。
最初から酒やタバコと同じように課税しておけば、10億ドル以上が国の税収となったから!
今からでも遅く無いと解禁に踏み切った。ただそれだけのことなのです。
日本では、『使用者が少なく大した税収にならないから他国と同じような動きになるのは、難しい』とはっきり厚労省も言ってました。
ただ、医療面でこれだけの効果があると患者が訴えを起こしたなら動かざるをえないでしょう。
法案215号とは
1996年に「医療目的によるマリファナ販売・所持合法化」についての住民提案215号が、住民投票により賛成55.5%で採択されました。
この法律に基づいて『スーパー・ハイ・ミー』作中で主演のダグ・ベンソンや、医療大麻患者は大麻を購入・所持することができるようになったのです。
医療目的によるマリファナ販売・所持合法化について、カリフォルニアの住民提案215号、要するに州法を州民投票で直接変えましょうという考え方なのです。
こういった、国民の働きかけが日本国民には足りないところなのかもしれませんね。
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