CBDの原料である大麻には、種類があるのはみなさんご存知だと思います。
現状、品種改良が個人単位で進められているため、栽培方法により異なり、肥料のあげ方やその光(日光)の当て具合などによって違うので、細かい種類となると数え切れないほどあります。
その大元の種類となるのが、サティバ(Sativa)とインディカ(Indica)。
大麻やCBD製品が少しづつ浸透するにつれ、知っておいた方がよい知識になりますので、特徴や効果を中心にご紹介していきます。
大麻の種類と効き目の違い
大麻には、性別があり、産業用大麻と言われるものは、バッズという花部分ができないオスが使用されています。
これは、日本でも神社のしめ縄や、七味唐辛子に入っている種、布などにも使われています。
精神作用があると言われているのは基本メス。
そのメスの中でもインディカ種かサティバ種かによって効き目が全く違ってきます。
使用者は、品種から自分が求めている効き目のあるものを選ぶということなのです。
これは野菜のように産地によって味が若干違ってくるものもありますが、栽培方法や温度によって効き目の強さを調整することが可能です。
また、大麻に含まれるテルペンによって、気分を落ち着かせたり、興奮させたりという効果や匂いが異なってきます。
ピネンというテルペンには覚醒の効果があり、リナプールにはリラックスの効果があるなど他にも多様なテルペンがありますが、どのテルペンがどんな効果をもたらすかはとっても複雑なのだそう。そういった理由から、生産者によって効果も香りも全く別物になるのです。
Cannabis Sativa(サティバ)
サティバは、背が高く、特に大きく成長するものは約4メートルから6メートルになります。葉自体にはあまり厚みが無く、屋外栽培がメインの品種です。
Sativa系統は、コロンビア、メキシコ、タイ、東南アジアの暖かい気候でよく育つ傾向にあります。
サティバの種子は、触ると柔らかく、模様等が無いのが特徴。
背が高く成長する分、より長い植生期間が必要なのに対して、インディカよりもバッズの産出量が少ない傾向にあるため、THC含有量は平均して12〜16%と、インディカよりも低くなります。
味はさまざま。甘くてフルーティーな香りや、土っぽいなど、少し辛味のある香りのものもあるとのこと。
基本的な効果は同様ですが、含まれるテルペンの違いによって微妙な効き目と香りが変化。大麻に含まれるさまざまなテルペンに慣れてくると、匂いだけで喫煙している大麻の種類が簡単に分かるようになります。
サティバは、ストレス、不安、うつ病などの精神的、行動的問題の治療に効果的。
非常に活発で刺激的な、高揚感のある大脳への『ハイ』な状態を生み出すことが知られており、よく笑うようになり、人生の意味などの深い話をしたくなるという効果から、哲学者、アーティスト、ミュージシャンの間でサティバは非常に人気の傾向があります。
視覚や聴覚の感度を高めてくれるので、音楽や映画製作・鑑賞活動により意欲的に取り組めます。
Cannabis Indica(インディカ)
インディカは短くて頑丈なのが特徴。成長しても約1メートルから2.5メートルくらいまでなので、屋内での栽培に適しています。
高品質の物だと、THC含有量が18%以上になります。
この種類の由来はパキスタンとアフガニスタンから来ており、涼しい環境でよく育ちます。
インディカの葉はサティバよりも濃い緑色で、厚みがあり、8〜12週間で開花。
香りは、刺激的な匂いが多く、土くさいしっかりとした香りか、甘くフルーティーなものもあります。
効果としては、ストレスや全身の痛みを和らげ、不眠症状の緩和に有効。
非常にリラックスして麻酔性のあるため、「ボディハイ」や「カウチロック」と呼ばれる”ソファーから動けない”ような効果をもたらします。
睡眠前のリラックスタイムや精神を落ち着けたいとき、不眠治療などを必要とする使用者に好まれる品種です。
Cannabis ruderalis(ルデラリス)
THC含有量が多い大麻は興奮や陶酔した気分を味わいたい人がよく選びますし、痛み、気分の落ち込み、不安、不眠などの症状にも有効です。
もしTHC含有量の多い大麻で気分が悪くなり、精神的な副作用が気になるようなら、CBD含有量の多い大麻を選ぶべき。
CBD含有量の多い大麻は、THCの含有量がごく少量になるからです。
THCが体に合わない人や、医師が処方するのも、CBD含有量が多いルデラリスという品種。
種子の見た目では、サティバとの区別がつかないほど似ていて外見からは判断できないようで、サティバと勘違いして栽培してしまうケースも少なく無いそうですよ。
成熟するまでに5〜7週間かかり、60cm以上に育つことはあまりないようです。
今までは医療用にと、インディカ種もサティバ種もCBDを多く含んでいるものが開発されています。系統などはあまり関係がなくなってきているので、パッケージの成分表示や購入時に説明を求めるのが良いでしょう。
Hybrid(ハイブリッド)
名前の通り、品種の掛け合わせ。
THCやCBDの含有率はもちろん、開花サイクルや病気への免疫力、収穫量までも操作して向上させる事が可能なのが特徴。
自分が育てたい効能の大麻を欲しいだけ栽培できるのが、近年人気になっている要因と言えるでしょう。
栽培時に香りが強くなりすぎたり、色が均一になりにくいものから、育てやすいもの、背丈が高いものから低いものまで様々です。
個人単位での栽培・開発がされておりその品種はどんどん増加しています。
いかがでしょうか。
日本での’’さつまいも’’がこれに近いのかなと感じました。
生産者によって、味や色、形も様々ですし、みなさん競って甘味を濃くしようと開発されていますよね。
大麻に関しては、その開発が個人単位でされているため、今やその種類がいくつあるのかは把握し切れないのではないでしょうか。
治療用やCBDを購入する方は、原料の知識として知っておくと何かのときに役立つかもしれませんね。
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